◇月経周期について知りましょう。

月経周期の中でその時、その時に行えばよい妊活方法があります。鍼灸整体と一緒にそれを実践することで生理周期が安定してきます。一緒にやりましょう!!

低温期と高温期はそれぞれ子宮や卵巣の中で行われていることがあります。それは、体温が低い、体温が高いという違いに意味があります。その意味は来院されたときにお尋ねくださいね。

 月経は女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が周期的に変化することで起こります。エストロゲンは女性には欠かせないホルモンで、女性らしさを作ったり、排卵を誘発するといった働きがあります。そして、プロゲステロンは妊娠と出産に必要なホルモンです。

 実は女性の身体はこの2つのホルモンによってコントロールされているといっても過言ではありません。一般的に女性の月経は28日から30日周期で起こります。月経開始日から次の月経開始前日までを月経周期といい、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期を繰り返りかえします。

 卵胞期は卵巣では卵子のもととなる原子細胞が成熟します。また、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が増え、子宮内膜が増殖肥厚し受精卵のためのベッドをつくります。

 エストロゲンが血中に増化してくると、視床下部が感知し、一時的に大量の黄体化ホルモンが分泌されます。これが引き金で卵巣から卵子が飛び出し排卵が起こります。そして、排卵された卵子はすぐに卵管に取り込まれ、受精を待ちます。

 黄体期では排卵した卵胞が黄体となり、エストロゲンとプロゲステロンを分泌し、子宮内膜を受精卵が着床と発育しやすい「ふかふかのベッド」の状態を作ります。着床がないと黄体は萎縮し、退化しこれに伴いエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下するため内膜が剥がれて血液とともに体外に排出されます。これを月経と呼びます。妊娠、出産にとって必要不可欠な働きですが、毎月繰り返されることで女性にとって負担が大きいのも事実です。

 昔の女性に比べて現代の女性(昭和40年代以降)はライフスタイルの変化や食生活の変化などによって、大切な2つのホルモンの分泌やバランスなどに大きく影響し、生理周期が早くなったり遅くなったり、低温期と高温期がうまく分かれないといった女性が増えています。

◇卵巣周期

 高温期をどう生活するかによって低温期が決まってきます。低温期をどう生活するかで高温期が決まってきます。そして、低温期に卵が育ちやすい生活をすることで、卵の質がよくなります。

 月経の開始を1日目として、約14日までを卵胞期(増殖期)といい、排卵までの時期をいいます。女性は出生時にすでに左右の卵巣に決まった数の原子細胞があります。その数は両側の卵巣を合わせて200万個です。しかし、成人になる過程でどんどん減っていき、思春期には30万個以下になりますが、とはいっても女性の生涯の生殖機能を支えるには十分すぎるほどの数です。

 その原子細胞の中に1個の小さい卵子を含んでいます。月経周期の始まりとともにこの複数の原子細胞が大きくなりはじめ、6日目頃にそのうちの1個の卵胞が成長をはじめ大きくなります。(他の卵胞は退化して閉鎖細胞として消えていきます。)

 成熟した卵胞は14日目頃に卵子が腹腔内に飛び出します。これが排卵です。そして、卵管の先端にある房状の卵管采というもので吸い上げられ子宮へと運ばれます。その後、黄体細胞となり、高温期に入るためのホルモンをする黄体を形成します。妊娠すると黄体は存続し、月経が来ると停止します。黄体はそのうちに退化し白体と呼ばれる組織に変わります。

子宮内膜周期

子宮内膜がふかふかのベッドになるというのは、栄養やその他卵子が育っていくために必要なものが内膜にしっかりと蓄えられているといことですね。その準備をしていくことが妊活の大切なポイント!

 卵巣内で卵胞が発育する卵胞期(低温期)には、卵胞ホルモン(エストロゲン)の増加によって、5日目から14日目にかけて子宮内膜が増殖して厚くなります。排卵後、黄体期(高温期)に入ると、黄体から分泌されるエストロゲンと黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって血管が密になります。子宮内膜は2つの動脈(らせん動脈と基底動脈)かから血流を受けていて、子宮内膜はさらに厚みを増します。(分泌期)。こうして、血液によって運ばれたいろいろな栄養物を蓄え、妊娠が起こった場合には受精した卵子を受け入れて発育させることができます。妊娠が成立しないと、黄体は萎縮し、それまで盛んだったエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急速に低下し、子宮内膜が剥がれ落ちます。(月経)。

◇子宮と卵巣への血液循環が重要

血液循環は自律神経がコントロールしています。自律神経をコントロールする方法として呼吸法はとても有効です。そして、ふくらはぎなどの手足の筋肉を動かすことは血液のポンプとなり、オメガ3脂肪酸などの摂取は血管を強くし、血液をスムーズに運びやすくしてくれます。

 月経周期には低温期と高温期があり、それぞれの時期にエストロゲンとプロゲステロンが分泌され、卵巣では卵が大きくなり、子宮では内膜が厚くなっていきます。それに大きく関わり、その良し悪しを決める一つとなっているのは血液循環です。

 腹部にある下大動脈から枝分かれした血管が必要な栄養分を運ぶために子宮を通ります。質の良い卵子を育てるには良質のたんぱく質などの栄養が十分に必要です。卵が着床し育っていくための「ふかふかの子宮内膜」を作るためにもたくさんの血液が必要です。また、体温の調節を促したり、排卵を起こさせるホルモンも血流に乗って子宮や卵巣に送られます。もし、何らかの原因で支障がおきて血流が悪かったら、外からホルモンや栄養を足したとしても運ぶ役目の血液循環が悪くては臓器には満足には届かないと考えます。

 血流の簡単なチェックとして、

・生理痛はありますか?

・生理前に頭痛、腰痛、むくみ、のぼせはありますか?

・下腹部を触ってはりや冷たく感じますか?

・下腹部を指で軽く押さえると痛みはありますか?

・下半身の冷えを感じますか?

 血液循環の良い体質にしていくことは、妊娠力アップにつながります。

※当院では自然治癒力、呼吸力、循環力を基本とした施術でサポートします。

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